特養にお世話になっている母は９３歳。車椅子ながら頭はまだそこそこ大丈夫でナンプレが大好き。もっとも最近めっきり間違いが多くなってきたみたい。ダイソーで買った初級はなんとか出来るみたいで直ぐ一冊が終わってしまう。だが中級になるとちょっと難しい様子なのでボールペンでところどころ数字を書き足して渡す。「中級がやれるとはたいしたもんだね」と褒めるとうれしそうだ。これってやっぱり騙してる？
あと、同じことを何度も言うけれどいつも初めて聞くふりをして、驚いたり質問したりと、私の忍耐力と闘いながら役者を演じている。もっとも私の体調が悪い時はついつい母を怒らせてしまう。そんな時の帰り際には必ず「腹がたった？」「うん」「よかったぁ。腹を立てなかったらどうしようかと思ったよ。腹が立ったのは脳細胞が元気に大活躍した証拠だから」と魔法の言葉をいうと絶対の効め、「そうかねえ」と機嫌を直す。母に対して詭弁を弄し良い娘ぶりする私は嘘つきを自負している。
あと、同じことを何度も言うけれどいつも初めて聞くふりをして、驚いたり質問したりと、私の忍耐力と闘いながら役者を演じている。もっとも私の体調が悪い時はついつい母を怒らせてしまう。そんな時の帰り際には必ず「腹がたった？」「うん」「よかったぁ。腹を立てなかったらどうしようかと思ったよ。腹が立ったのは脳細胞が元気に大活躍した証拠だから」と魔法の言葉をいうと絶対の効め、「そうかねえ」と機嫌を直す。母に対して詭弁を弄し良い娘ぶりする私は嘘つきを自負している。
